10月30日(木)
北勢地区のスターバックスの社員の皆さまをいなべ市にお迎えし、石榑地区茶農家の皆さまと共に「いなべ石榑茶 お茶と地域から考える未来作り研修」を開催しました。特産品である「石榑茶(いしぐれちゃ)」の魅力に触れていただき、「茶」がより暮らしに親しまれるものにするためにはどうしたら良いのか、さまざまな視点から意見交換を行いました。

茶畑を見学
いなべ市大安町の「マル信緑香園」に集合。
まずは、お茶について学ぶ時間。講師はマル信緑香園5代目の伊藤典明さん。
秋空の元、茶畑を歩きながら、茶葉がどのように育つかを見学。
玉露・かぶせ茶・煎茶の栽培方法の違いを学びました。

茶工場での勉強会
普段はなかなか入れない茶工場に入り、お茶の葉が収穫されてから茶葉に加工されるまでの工程を学びました。

座学では、「すべて同じお茶の木からできているということですか?」や「温度によってどう味が変わるんですか?」などたくさんの質問があがり、奥深いお茶の世界にどんどん興味が湧いている様子でした。

お茶の飲み比べ
勉強会のあとは、阿下喜ビジターセンターにて、石榑地区の4軒の茶農家が集まり、石榑茶の試飲会を行いました。
収穫時期によって変化する味わいや、淹れる温度による風味の違いを体験できる7種類の石榑茶を飲み比べ、学んだ知識を実際に確かめて深める時間となりました。

最後は、スターバックスの皆さまと石榑茶の生産者との意見交換会を行いました。
テーマは「お茶離れが進む現代において、お茶がさらに親しまれるようになるには」…
コーヒーに日々携わる皆さまから、新鮮で多彩なアイデアをたくさんいただくことができました。
また、茶農家の皆さまにとっても、普段接点が少ないコーヒー業界の皆さまとの交流を通じて、多くの気づきや発見が生まれ、大変有意義な時間となりました。

スターバックスの皆さまからは、「日々多忙な母世代に向けてなど、ターゲットに合わせたお茶の提案をしてみてはどうか」「コーヒーはミルクを入れたり、さまざまな楽しみ方ができるので、お茶もアレンジが効くと良いのでは」などといった意見があがり、茶農家からは、「お茶に関心を持っていただいたことが活力につながった」、「茶農家同士の交流も生まれ、新たな視点の気づきもありとても良い時間であった」といった声をいただいた。
今後も、地域のスターバックスの皆さまと協力し、地域理解の促進やいなべ石榑茶のPRを推進してまいります。