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2019.02.02 掲載

はなもも会

投稿者:企画部 政策課

奇跡は、起こせる。

はなもも会の皆さんは、毎年「あげきのおひなさん」をとおして、そんなメッセージを世に送り、市民を鼓舞してくれる。

「あげきのおひなさん」のイベント開催期間は、わずか2週間余り。

毎年この期間に、約1万4,000もの人が阿下喜に訪れる。
(平成31年1月1日時点の阿下喜の総人口は、2,805人)

普段は静かな街に、急に押し寄せる人、人、人。

この時期の活気あふれる阿下喜は、映画「フィールド・オブ・ドリームス」のラストシーンを見ているような、温かな気持ちになる。

そう、奇跡は起こせるのだ。

往時の阿下喜のにぎわいやあの輝き、不便でも情熱に満ちた日々......。

そんな昭和の煌きを、そのまま現代に蘇らせてくれる。

いなべ市きっての女性クリエイター集団であるはなもも会は、毎年、早春の瞬きに奇跡を起こし続けている。

はなもも1

「これは、ここで組み立てようか」「この人形の位置はここでいいかな?」

19時30分、今夜も皆さんがウッドヘッド三重に集まり、作業が始まった。

3週間かけて、夜な夜な大ひな壇を組み立てていく。

はなもも3

あげきのおひなさんの中で、特に観光客の目を引くのが、豪華絢爛な22段800体以上の大ひな段だ。

高所での組み立て、陳列なども伴うが、メンバーの皆さんは物怖じすることなど微塵もない。

おひなさんの飾りつけが始まると俄然、元気になるのがはなもも会のメンバーだ。

はなもも4

「ただ、壮観で、美しいものにしたい」という一心が皆さんを突き動かしていく。

シャッター越しに見る皆さんの表情は、雛人形を見て喜ぶ少女のように純真で心が洗われる。

はなもも2

あげきのおひなさんを運営するはなもも会は、商業目的の団体でも、観光関連業者でも何でもない。

ただ、街に尽くそうとする地域のボランティア団体だ。

結婚して阿下喜での生活の方が長くなったメンバーたちは、この街を愛し、来場者に桃の節句を喜んでもらいたいと心から願っている。

メンバーは、12人。

その代表を務めるのが、上の画像の一番右に写る水元暁美さんだ。

はなもも5

はなもも会はクリエイター集団だから、毎年同じことの繰り返しはしない。

毎年趣向を変え、来場者をアッ、と驚かせてくれる。

「今年は、みんなでこの花餅飾りを手づくりしたのよ。これをたくさん飾るから、今年は今までにない華やかな大ひな段になるね」

今年だけの目玉を、水元代表はこっそりと教えてくれた。

はなもも6

そう、奇跡は起こせるのだ。

街づくりで成功を目指すなら、奇跡と思える現象は必要だ。

あげきのおひなさんのような成果を出すのは非常に難しいが、奇跡のエッセンスは、意外と身近なものだと、はなもも会の皆さんは暗に教えてくれた。

「いなべと、市民の皆さんを愛すればいい」

たった、それだけ......でいいのかもしれない。しかし、それが難しい。

事業として金銭のやり取りをイメージしながら「予算がないから無理だ」と一笑に付すのは簡単だ。 

そこに愛があるのか?

理想を押し付けてはいないか?

考え込んでいたら、はなもも会の皆さんは、フフフ、と笑っていた。


 【あげきのおひなさん】

北勢町阿下喜を舞台に開催される『あげきのおひなさん』。

100 軒以上でおひなさまが飾られ、メイン会場(ウッドヘッド三重)では天井まで届く圧巻の22 段ひな飾り、

800 体以上のおひなさまが皆さんをお出迎えします。

●日程 2 月16 日(土)~ 3 月3 日(日)

●場所 阿下喜地内、ウッドヘッド三重(メイン会場9:30 ~ 15:30)

【あげきのひなマルシェ】

●日程 2 月17 日(日)、24 日(日)、3 月3 日(日)

●時間 10:00 ~ 15:00

●場所 桐林館前グラウンド

【北勢町の写真展】

●日程 2 月16 日(土)~ 3 月3 日(日)

●時間 11:00 ~ 18:00

●場所 桐林館廊下


【Credit】

〈撮影場所〉

ウッドヘッド三重(いなべ市北勢町阿下喜1991)

〈取材撮影ご協力〉

はなもも会

〈撮影/インタビュア〉

いなべ市役所 企画部 政策課

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