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2019.11.07 掲載

建具職人 木村修さん

投稿者:企画部 政策課

いなべ市で永年建具職人として、組子細工を主とする衝立(ついたて)や木工芸品を制作している、木村修さん。

全国建具組合連合会が主催する展示会では、幾度も最優秀賞を受賞するほどの腕前だ。

木村修1

今年米寿を迎えた木村さんは、中学校を卒業後、建具屋を営んでいた実父の跡継ぎになることを決意し、

学生だった頃も含めて今日までいなべで76年、二代目として現役で仕事を続けている。

木村修2

北勢町阿下喜の一角に工房を構え、隣接した建物に自身の作品を展示し、「いなべまちかど博物館」として一般開放している。

「仕事の無い日でも、毎日木や道具を触らないと感覚が鈍る」と話す木村さんは、一日数時間、必ずこの工房で一人作業をするそうだ。

木村修3

木の色彩や木目、それぞれ木が持つ特徴を最大限に活かした木村さんの木工芸品は、繊細で造形美にあふれている。

その中でも、杉の木を使用したオリジナルのお盆が若者から大人気で、工房と同地区にある飲食店、

上木食堂桐林館喫茶室のオーナーたちが、料理を提供する際に使用している。

縁起の良い八角のデザインと、木の色彩と木目に魅了され、木村さんのお盆目当てに、

工房の近くにある販売店 岩田商店には、市内外からたくさんの人が訪れる。

上木食堂

(写真上:上木食堂ランチ)

ひとつのお盆を制作するにあたって、なるべく一枚の板から全てのパーツを削り出す。そうすることで、木目が揃い、より美しく見えるとのこと。

木村修4

木村修5

木村修6

釘は一切使わず、削り出したパーツを素早く組み立て、磨いていく。仕上げに表裏の縁を丸く丁寧に削り、完成だ。

木村修7

木村修7

木村修8

木村さんは、地元で開催される展示会や、ワークショップなどにも積極的に参加し、若い世代との交流も欠かさない。

組子細工の技法を用いて、コースターや花台を制作する木工教室は、人気でオファーが絶えないそうだ。

削り出した際に出る端材で、子どもたちに遊んでもらえる木工作品を考えるのもまた、最近の楽しみとのこと。

木村修8

旅行やゴルフが大好きと話す木村さんの人柄は、温和でユニーク。工房には、若者からお年寄りまで、地元の人々が日々集い、

何気ない会話に笑顔の花を咲かせる。

今後の目標を問うと、「生涯現役!この一言に限る」と声高らかに教えてくれた。


【Credit】

〈取材撮影ご協力〉
 木村修さん
〈撮影〉
 ウラタタカヒデ (鈴麓寫眞)
〈取材〉
 企画部政策課

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