グリーンクリエイティブいなべ

2018.06.07 掲載

長田 正行さん

投稿者:企画部 政策課

「僕たちは土に生かされてるんですよ」

そう語るのは、"つちっこの会"会長の長田正行(おさだ・まさゆき)さん(76歳)。

いなべ市藤原町長尾で生ごみを利用した堆肥で野菜づくりをしている。

つちっこ1

近所の方からも土づくりの先生として一目置かれている。

この日も、畑仲間と共に、トウモロコシ、トマト、ダイコン、エンドウ、オカワカメやステビアなどの世話に汗を流していた。

つちっこ2

生まれは、愛知県の小牧市。

交通の要衝であり工場や大型の商業施設で賑わうこの街は、かつて見渡す限り田畑が広がる農村だった。

水田に囲まれた農家で育ち、いったんは名古屋で就職。その後、各務原の工場に勤めながら青春時代を謳歌した。結婚後、3人の子宝にも恵まれた。

つちっこ3

自然の中で子育てをしながら暮らしたい。昭和55年に藤原町に移住し、桑や茶畑が広がる土地を切り開き、家を建てた。

当時は、今よりも自動車の往来が少なく、春になればウグイスの鳴き声が響き渡るほど静かな環境だったという。

自然豊かな環境で、日中は工場で働き、暇をみつけては畑を耕す日々が始まった。

長田さんは、農薬や化成肥料に頼らない方法を模索し続けている。生命力に溢れる自然の森に学び、自然の恵みを活かす。

秋になれば山のように降り積もる落ち葉も、土壌を再生する貴重な資源となる。

つちっこ4

平成19年には、仲間たちと共に生ごみを堆肥化する"つちっこの会"を立ち上げた。

広く協力者を募り、一次発酵処理した生ごみを提供してもらい、堆肥化し土に還す。土づくりには、6ヶ月もの時間を掛ける。

生ごみに、落ち葉、籾殻、鶏糞、牛糞など、自然のものを混ぜ、定期的に切り返して、微生物による発酵を促す。

堆肥は、生きた栄養源となり、畑にすき込むと驚くほどふかふかの土ができる。

「形は不ぞろいだけど、生命力溢れる野菜が育つ。それを食べることで、私たちの体も健康に育つ」

なるほど、土に生かされているとはそういうことだ。

つちっこ5

"つちっこの会"では、提供してもらった生ごみの量の約半分を、堆肥としてお返ししている。

そうして関わりの輪を広げ、森を育てるのと同じように地球温暖化防止と循環型社会への意識を大切に育てている。

つちっこ5

自然観察指導員や三重県地域温暖化防止活動推進員としても活動し、自然との向き合い方や、心と体双方の健康の重要性を訴えている。

「人間も自然の一部。生き方の本質は自然の中にある」

自然と向き合い続けてきた長田さんの答えは、シンプルだが心に染みる。

"つちっこの会" ご紹介(いなべ市民活動センターホームページ)は、こちらから!


【Credit】

〈取材撮影ご協力〉

長田 正行さん

〈撮影場所〉

藤原町長尾

〈撮影/インタビュア〉
いなべ市役所 企画部 政策課

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