2018.08.06 掲載
フレイトレシピ 山田晋吾さん、舞子さん
そうか、ギターを弾くように生きればいいのだ。
力を抜いて、心のままに。
ほら、表情が柔らかくなったら、人に優しくなった。
このレフティーのギター・プレイヤーが奏でる温かな音色は、心の奥底まで響いた。
今年4月、四日市市から北勢町に移住した山田晋吾さん。
ミュージシャンとして活動するほか、フレイトレシピという屋号でドリンクやスコーン、焼き菓子などを出店販売するなど、多くの顔を持つ。
いなべ市へ移住したきっかけは、市の空き家・空き地バンク制度。
やっとたどり着いた物件は、家は取り壊す予定で土地だけが売りに出されていたものだったが、晋吾さんは一目で家ごと活用することを決意したそうだ。
居間から見る景色は、自然豊かで美しい。
ここで深呼吸をすると、ふっと気持ちが軽くなる。
「この家が私たちの商売に合っていて理想的です」と晋吾さんは語ってくれた。
したたる果汁。
自然の恵み、そのままだ。部屋が、甘夏の甘酸っぱいフレーバーに包まれた。
ご夫婦は、自宅で製造したジュースや菓子などを市内外のマルシェで出店し、販売する。
家にはジュースの材料となる大量の甘夏を置く場所があり、移住するのに魅力的だったそうだ。
これが、マルシェで好評の甘夏ソーダ。
混ぜながら飲むと、昔懐かしい味と、都会的に洗練された味を折衷したかのような、いなべオリジナルの味がする。
縁側に並ぶ晋吾さん、舞子さん夫婦に、柔らかな日の光が差し、自然と笑みがこぼれる。
甘夏ソーダのような、弾けるライフスタイル。
甘夏のような、まあるい、まあるい笑顔。
そう、シュワッとした山田さん夫婦がいなべ市に来てくださって、街がフレッシュになった。
晋吾さんがいなべの街に響かせるギターの音色は温かい。
凝り固まった私たちの心をリラックスさせてくれる。
ギターを弾くように、この街で生きていけないだろうか?
しばらくそんなことを考えていたら、急に笑えてきた。
理屈っぽいね。
もういいや。山田さん、甘夏ソーダを1つ!
【Credit】
〈取材撮影ご協力〉
フレイトレシピ 山田 晋吾さん、舞子さん
〈撮影〉
いなべ市役所 企画部 広報秘書課
※一部でご本人提供の画像も使用
〈編集〉
いなべ市役所 企画部 政策課
〈撮影場所〉
北勢町新町
企画部 政策課さんの最新記事
- 2018.08.13
- 自然食 千とせ 中島洋さん、千恵子さん
- 2018.08.06
- フレイトレシピ 山田晋吾さん、舞子さん
- 2018.06.07
- 長田 正行さん
- 2018.05.21
- 近藤 正治さん
- 2018.04.20
- 小野 綾子さん
[農と食関連]
2019.02.18
《にぎわいの森 出店者インタビュー》ラヴィルリエ オーナー 服部勧央さん

大阪の超人気パティスリー。 有名百貨店での催事では常に上位の売上を誇り、日本全国からお客様が訪れる。 商品の高いクオリテ... [続きを見る]
2019.01.07
《にぎわいの森 出店者インタビュー》フチテイ オーナー 泓昂溫さん

フレンチの基礎を本場フランスで修行したシェフによる、超人気ビストロ。 自分で見て納得した安全な食材のみを仕入れ、素材から... [続きを見る]
2018.12.23
"Inabeな人々"に「Sweets Lab #1090 太田 好和さん」の記事をUPしました!

2016年8月に開かれた、にぎわいの森出店者と市民との交流会。 ここで、大志のある一人の青年は大衆を前に、臆することなく... [続きを見る]
[農と食関連の人々]
-
2018.12.23
企画部 政策課さん
-
2018.11.30
企画部 政策課さん
-
2018.10.26
企画部 政策課さん
-
2018.09.27
企画部 政策課さん
-
2018.09.07
企画部 政策課さん