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2018.04.02 掲載

龍雲禅寺

投稿者:企画部 政策課

お寺に魅せられる人が増えている。若い女性も例外ではない。

「御朱印帳」と呼ばれる帳面を携えた「御朱印ガール」なるものが急増しているというが、

いなべ市藤原町鼎地区にも、いかにも「御朱印ガール」が好みそうな寺がある。

枯山水の石庭が美しい禅寺「龍雲禅寺」だ。

龍雲禅寺1

作務衣姿で迎えてくれたのは長屋素子さん。

龍雲禅寺の十九代住職 長屋眞巖(しんがん)さんの母であり、住職と共にこの寺を守り継いでいる。

龍雲禅寺2

1479年に開山した龍雲禅寺は、本尊に靴を履いた阿弥陀如来立像が祀られている。

江戸時代から続く歴史ある寺だが、明治時代に一度焼失しているそうで、現在の寺はその時再建したものだ。

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門をくぐると、禅の「心を静かに」という語釈がそのまま形を成したかのような、枯山水の境内が広がっている。

「禅寺はとにかく掃除掃除ですわ。それも修行のうち」と素子さんが教えてくれる。

整然とした境内に落ち葉はなく、石で造られる山水の水面は、たおやかな表情を見せる。

龍雲禅寺4

この石庭は前住職が作り、現住職の眞巖さんが手入れをしている。

眞巖さんは枯山水で有名な京都龍安寺で修業をし、枯山水の技術を学んだとのこと。

よく見ると植木に混ざってペンギンや童の像があり、意外な顔ぶれに思わず頬が緩む。

聞くと全部地域の人からもらったもので、50年くらい前からあるそうだ。

龍雲禅寺5

龍雲禅寺の見どころは枯山水だけではない。

寺の入口付近には紅葉と四季桜がある。秋には日に日に色づく黄みがかった朱色と、淡い桜色の共演を楽しむことが出来る。

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「大般若会と山門施餓鬼、開山忌、白寿観音祈祷会...」

禅宗は行事が多くてね、と言いながら素子さんが行事表を見せてくれた。

鼎地区自体は檀家が少ないが、日本人は宗派に関して寛容な気質からか、檀家以外の人がお参りに来ることも多い。

行政と連携して行った座禅体験会をきっかけに、その後何度も足を運ぶ参加者もいるらしく「熱心なのよ、若いのに」と、素子さんは嬉しそうに話す。

地域を盛り上げるために、と取組みが始まったグリーン・ツーリズム事業。鼎地区と行政が連携し出して、4年目の春を迎える。

「市役所の助けもあって、成り立っていることもある。私たちだけでは出来ないこともあるんじゃないかな」と行政を労う素子さんは、どこまでも優しい。

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「鼎の人は皆協力的だから助けてくれる。人の役に立つ何かを出来ること、それを喜びとしてやっていくことに意味があると思う」

十九代続くこの寺を守り継ぎ、様々な人と交流してきた素子さん。

地域の橋渡し役になることも多い彼女の言葉は、鼎地区のこれからを思いやるもの。

慈悲深い笑顔は、きっとこの地区と龍雲禅寺になくてはならないものなのだろう。

【Credit】

〈取材撮影ご協力〉

龍雲禅寺(りょううんぜんじ)

 ご住職 長屋 眞巖さん 

     長屋 素子さん

〈撮影〉

高橋博正写真事務所/山の上スタジオ

 高橋 博正

〈インタビュア〉

いなべ市役所 企画部 政策課

 

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