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Inabeな人々|絵本とこども道具 kiwi ⽥端佳織さん(田端ファミリー後編)

絵本とこども道具kiwi 2018 年まで⻲⼭市で「絵本とこども道具kiwi(キーウィ)」という...

17
October
2020
投稿者:事務局

絵本とこども道具kiwi

2018 年まで⻲⼭市で「絵本とこども道具kiwi(キーウィ)」というお店を営んでいた⽥端佳織さん。

現在は、⽉2回開催中の「藤原市場」に出店しながら、今年度のオープンを⽬標に、⾃宅敷地内にkiwi新店舗を建設中だ。

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まるで、森の⼩⼈たちが暮らしているかのような雰囲気のkiwi新店舗。

イメージは絵本の世界。

可愛らしくも何だか不思議で、ファンタジックなデザインだ。

秘密基地のような隠れ家的雰囲気もあり、⾒ているだけでワクワクしてしまう。

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松ぼっくりのような外壁は、ウェスタンレッドシダーを⼿割して板材にしたシダーシェイクを使⽤。

⼿割りの材なだけに、さまざまな表情をしていて、⼤きさもそれぞれに異なる。

それらを建物の下から上の⽅へと少しずつ重ね、バランスを⾒ながら張っていく。

そのため、センスと時間を要するが、新品感は無く味のある⾵合いになるという。

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丸い⼩さな窓は、元々船で使われていたアンティークのもの。ここにも、佳織さんのセンスが光る。

そんなkiwi新店舗では、さらにファンタジーの世界にいける絵本と、現実的な⾷料品をメインで販売する。

「ファンタジーとリアルの境にあるお店みたいになったら⾯⽩いな」と佳織さんは話す。

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kiwiでは、絵本や⾷料品の他に、レシピ本や暮らしに役⽴つ各種本、調味料や⽣活雑貨、園芸⽤の種まで…佳織さんが⽇々の暮らしのなかで⾒付けた、お勧めのものを販売している。

古くから付き合いのある農家やパン職⼈など、佳織さんがこれまでに出会い、「この⼈のつくるものなら!」と信頼を置ける美味しいもの。

そして、つくり⼿のこだわりはもちろん、誰がどのようにつくったのか、出来るまでのストーリーや、つくり⼿の顔がみえるものが商品選びの軸となっている。

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⻲⼭市で暮らしていた当時、「⾃分の⼦どものために欲しいもの」を売っているお店が近くに無かったことから、そんなお店があったら良いな…と思い⽴ち「絵本とこども道具kiwi」をはじめた。

kiwiという店の名は、佳織さんが昔から気になっているという、ニュージーランドの⿃「キウイ」から付けたという。

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そんなkiwiに訪れる客層で最も多いのが、⼦どもを連れたお⺟さんたち。

⼦どもはそれぞれに遊び、お⺟さんもそれぞれに会話を楽しむ、そんなあたたかい時間がkiwiでは流れる。

「⼦育てで閉じこもりがちになってしまうお⺟さんたちが、来やすい場所にしたい。買い物をする少しの時間でもほっと息抜きができる場に、そういうコミュニティの場になれば嬉しい」と話す佳織さん。

彼⼥⾃⾝、4⼈の⼦育てをしている⺟だからこその気付きがある。

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⼈が集う「知恵の場所」を⽬指して

kiwi新店舗では、そのような⼦育て世代のお⺟さんはもちろん、さまざまな理由があり学校などに⾏きづらい⼦どもたちにとっても開かれた場所を⽬指す。

「いなべの良いところは、⼦どもたちが⾃由に学び遊べる⾃然環境がすぐ側にあること」

kiwi店舗の周りにも豊かな森が広がり、夫の昇さんが現在整備を進めている。

「⾃然に触れ、⼦どもたちと⼀緒に何かをつくったり、表現したり、誰もが集い学べる場にしたい」と佳織さんは話す。

また、「環境に配慮した、地域でつながり協⼒し合う循環した暮らし」の提案も出来ればという。

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例えば、普段の⽣活で必ず出る「⽣ゴミ」を「堆肥」にして⼟に還す、環境を考えた循環した暮らしの提案。

家庭菜園などをしているポットや畑の⼟に、堆肥を混ぜ込むことで微⽣物が有機物を分解し、柔らかくフカフカな⼟にしてくれる。

そうすることで⽔や空気の通り道ができ、根がしっかりと張り、⽔など栄養分の吸収を促す。

植物にとって理想の「環境づくり」が、野菜や果樹のより良い育成につながり、更には地域の環境をも守る取り組みにつながる。

「⽣ゴミ」から「堆肥」を⽣み、「植物」を育み「⼈」が⽣きる。こういった⾃然と調和したサイクルをひとつでも多く取り⼊れていくことが、⽥端家の⽬指す暮らし⽅でもあるのだ。

このような「暮らしの知恵」をkiwiでまず実践して、地域に提案し広めていきたいと佳織さんは話す。

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この地に新たに灯された、あたたかな暮らしと知恵の光。

佳織さんは、昇さんと出会ったことで、これまでの価値観が変わり、以降「⼈は⼈から影響を受ける」ということに⾮常に興味を持つようになったという。

暮らしにプラスとなり得る知恵が交換でき、良い意味で影響を与え合うことのできる「⼈」や「仲間」たちが集う、kiwiのような場所が、このまちに新たに⽣まれるということ。

それはまるで、いなべの未来の光のようでもある。

それぞれに持つ「暮らしの軸」はもちろん⼤切で、それらを押し付け合うということではなく、いかに考察し、⾃らの暮らしに取り込めるかが重要だ。

この地で、⼈と⼈が出会いつながり、⼀⼈でも多くの⼈がいなべの未来を想像し共に⼿を取り合う。

そんな⽇々が紡がれていく姿を想像するだけでも、ただただあたたかい気持ちになる。

⼼からオープンが待ち遠しい。


インフォメーション

藤原市場」⽉2回開催中 ※2020年10⽉現在

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【Credit】

〈取材撮影ご協⼒〉

 「絵本とこども道具kiwi」⽥端佳織さん

〈撮影〉

 ウラタタカヒデ(鈴麓寫眞)

〈インタビュア・テキスト〉

 グリーンクリエイティブいなべ 荒⽊愛美

 取材:2020年2月